荒忠商店

殿の肴

ふぐの子は、ふぐの卵巣を塩漬けしたものを、さらに何年もかけて糠漬けや粕漬けにすることで解毒されます。古くは加賀百万石のお殿様も嗜好したと語り継がれる「奇跡の発酵食品」として称されています。石川県でもごく一部だけに製造を許される北陸の特産品です。

殿

ふぐの子(ふぐ糠漬け・粕漬け)の秘訣

ふぐの子の製造は魚の内臓除去・洗浄・塩蔵・本漬けの工程で概ね3年を要します。これは木樽にて自然発酵熟成させているため夏を越さないと発酵が進まないことに起因しています。長期にわたり手間と暇をかけて製造するため、年間の生産量には限りがあります。そのぶん、ひと樽ひと樽にしっかりと愛情を込めて製造しています。

荒忠商店のふぐの糠漬け

ゴマふぐ

石川県がフグの漁獲量日本一ということは意外と知られていませんが、荒忠商店はその中でも状態の良い天然物を厳選して仕入れています。

日本海の
天然ゴマフグ

01

白山の伏流水

霊峰白山
名水を使用

全国でも有名な清酒、「菊姫」「天狗舞」「手取川」は白山の伏流水を利用して醸造されています。荒忠商店も名水百選に選ばれた白山美川伏流水、「大浜の水」をふんだんに使用しています。

02

天然塩

「殿の肴」の原料はお魚・米糠・麹・自家製いしる・塩と大浜の水のみです。そのほか一切の保存料、着色料などの添加物を加えていない天然のぬか漬けです。

無添加に
こだわる

03

いしる

秘密の隠し味
いしるのさし汁

「いしる」の原料であるイワシには血栓を防ぐEPA、脳の働きを高めるDHA、老化予防成分のレチノールや核酸、脳神経の働きを高めるナイアシン、アドレナリンの原料になるチロシン、カルシウム、ビタミンA・B2・B6・D・Eなどや鉄分、さらにアミノ酸バランスのよいタンパク質を多く含んでいます。

04

衛生管理 衛生管理

荒忠商店は【ふぐ処理資格者免許】【ふぐ処理施設許可】を有しています。また、できあがった糠漬けは石川県予防医学協会による厳しい毒性検査を受け、毒素が消失したことを確認した後に出荷しています。安心安全な発酵食品です。

万全の衛生管理
認可取得業者

05

加賀お殿様に愛されたふぐの子、糠漬け・粕漬け

究極の発酵食

石川県特有の湿度の高さが微生物の力を増加させ、発酵を促し、旨味と風味がしっかりと染み込みます。

冬の時期にも微生物たちは消滅することなく、何度も発酵を繰り返し、どんどん旨味が凝縮します。

木樽

日本酒にあう

日本酒のお供に

十分に発酵熟成させることで余分な水分や臭みが完全になくなり良質な糠と粕がの旨味が凝縮した漬物はキレのよい日本酒によく合います。近年では同じ発酵食のチーズと並び、ワインとも相性が良いと評判になっています。

健康食として

発酵食品には植物性乳酸菌がふんだんに含まれます。ふぐの子・ぬか漬けには乳酸菌やビタミンを多く含む麹菌などが多く含れており、腸内環境をはじめ、適量を食すことで体調を整えるとして重宝されたと考えられます。

ふぐの子

北前船

北前船とふぐのぬか漬け

江戸中後期、三津七湊の一つにあげられた本吉湊(現美川港)は蝦夷地と大坂を行き来する北前船の中継地で、加賀を代表する港として栄えました。

北海道から運ばれて来た「汐ふぐ」を米糠に漬け込んだことがこんかづけ(ぬか漬け)の始まりといわれています。

その後、加賀藩主代々の保護奨励を受け、魚の獲れない時期や非常時や冬季の保存食として重宝されたと伝えられています。